2016年夏の甲子園初出場の大曲工業高校とは?野球部の詳細!
第98回全国高校野球選手権・秋田大会で見事優勝し、初めて夏の甲子園出場を決めた「秋田県立大曲工業高等学校」!
地方予選にあたる秋田大会・決勝戦では、角館高校相手に5点差をひっくり返しての大逆転で、夏の甲子園初出場を決めました。
そこで今回は、
「大曲工業高等学校とはどんな学校なのか?」
「大曲工業高等学校野球部について」
「地方大会の戦績」
「決勝戦の試合経過と戦績」
などを調べてみました。
甲子園本大会前、大会中の予習にご利用下さい。
先に色々と知っておくと、より一層試合が楽しめるはずです。
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大曲工業高等学校とは?
まずは、秋田県立大曲工業高等学校について色々と知っておきましょう。
秋田県大仙市若葉町に所在する公立の工業高等学校です。
通称は「大工(だいこう)」と呼ばれています。
設立は、1959年の男女共学校です。
設置学科は、
- 機械科
- 電気科
- 土木・建築科
校訓は、「正 忍 創」!
教育目標は、「自ら学ぶ意欲と創造力に富み、心豊かな人間を育成します。」
校長先生は、有坂俊吉さん。
主な卒業生としては、日本人として高卒で初めてメジャーリーグとマイナー契約をした野球選手「後松重栄」さんがいます。
つまり、NPBや大学、社会人を経由せずに高校卒業とともに、米球界入りした訳です。
大曲工業高等学校野球部とは?
それではこの度、見事に夏の甲子園初出場を決めた
「大曲工業高等学校野球部」について調べてみました。
1962年創部。
私立高校ではなく、公立高校なのに、近年はどんどん強くなっています。
2006年5月30日、野球部が創部初にして秋田県春季全県野球大会優勝。
2014年10月29日、野球部が第67回秋季東北地区高等学校野球大会準優勝。
そして2015年、野球部が第87回選抜高等学校野球大会に初出場し、これが春夏通じて初の甲子園出場です。
しかも、初戦敗退ではなく、ベスト16まで進出しました。
おまけにその際、応援団賞も受賞。
高校野球といえば、学校ごとにユニークな応援などがあって、それらを楽しみにしているファンも多いと思います。
大曲工の応援は素晴らしく、初めての甲子園で評価をされました。
これは今回も期待ですね。応援団にも注目してみましょう。
監督は、阿部大樹さん。
出身高校は秋田南高校、出身大学は秋田大学。
大曲工を甲子園出場まで辿り着く強豪校に育て上げた名将です。
主将(キャプテン)は、高橋陽喬くん。
現在のチームの戦力としては、秋田大会を制しましたが、この地方大会のチーム打率は・197と2000年以降の甲子園出場校では、過去最低の数字。打力が少し弱いかもしれません。
しかしながら、投手を中心とした堅い守りが光るチームで、粘り強い野球が持ち味。
なので、エースの鈴木理公投手(3年)、佐々木優斗投手(3年)、藤井黎来投手(2年)のピッチャー3人が鍵を握るチームかもしれません。
阿部監督の言葉からすると、一球一球、全力を尽くす姿勢を最後まで出すことを大切にされているようで、持ち味は粘り強い守備との事です。
これが粘り強い野球の原動力ですかね。
本当に粘り強く、守備力のあるチームで、攻撃力が弱点のように感じますが、ここ一番の破壊力はお見事。
だって・197というチーム打率で、秋田大会を制覇しているのですから。
しっかりと守って、ここぞの場面では得点できているという事ですね。
とても素晴らしいチームです。
地方大会の戦績
それでは、第98回全国高校野球選手権大会・秋田大会での大曲工業高校の決勝戦までの戦績を振り返ってみましょう。
2回戦
大曲工3ー1
3回戦
大曲工3ー1
準々決勝
大曲工5ー3
準決勝
大曲工2ー0
見ての通り強力な守りのチームですね。
そこまで得点力は無いように感じますが、守備力が相当強いです。
ほとんど失点をしていません。
秋田大会・決勝戦の試合経過と結果
それでは、秋田大会・決勝戦の試合経過と結果を振り返ってみましょう。
相手は、同じく公立高校の強豪「秋田県立角館高等学校」です!
対戦相手の角館のエース小木田くんは、準々決勝の能代松陽戦でノーヒットノーランを達成している好投手。
まずは、スターティングメンバーから確認してみましょう。
※左から、打順、守備位置、名前、学年
大曲工のスタメン
1 右 高橋航平 2年生
2 二 丹波勇太 3年生
3 中 守沢康陽 3年生
4 一 佐藤泰輝 3年生
5 三 佐渡敬斗 3年生
6 捕 浅利賢宏 3年生
7 遊 高橋陽喬 3年生
8 左 加藤聖也 3年生
9 投 佐々木優斗 3年生
角館のスタメン
1 遊 赤上優人 3年生
2 三 高橋夏南人 2年生
3 捕 小松尚哉 3年生
4 投 小木田敦也 3年生
5 一 佐々木龍也 3年生
6 右 柴田瑠樹 3年生
7 中 田口雄大 3年生
8 二 鈴木佳偉 2年生
9 左 佐藤蓮人 2年生
試合経過
大曲工は1回の裏、1点を先制しますが、2回に2点を取られ逆転を許すと4回にも1点を追加されてしまいます。
そして、5回には3失点を喫し、大曲工1-6角館と突き放される苦しい展開。
しかし、粘り強い野球が特長である大曲の真骨頂はここからでした。
6回の裏、2点を返し、大曲工3-6角館と詰め寄ります。
8回の表に再び1点を奪われ、大曲工3-7角館となりますが、ついに8回の裏、大曲工の打線が目を覚まします。
好投していた角館のエース小木田くんを捉え、5安打を集中させたり、相手失策により、なんと一挙5得点で逆転に成功。
そのまま「大曲工8-7角館」で逃げ切り、夏の甲子園初出場を決めました。
大曲工の監督、選手、関係者の皆さま、本当におめでとうございます。
OBの方も嬉しいでしょうね。
一方、敗れた角館の監督、選手、関係者の皆さまも、本当にお疲れ様でした。
試合結果
「大曲工8―7角館」
まとめ
という事で、公立高校同士の決勝戦となった秋田大会を制して、秋田代表として第98回全国高校野球選手権出場を決めたのは、
「秋田県立大曲工業高等学校」です。
甲子園球場は、浜風が強く、非常に守備が難しい球場ではありますが、彼らの堅い守備に注目しましょう。
また2015年、春のセンバツ高校野球で「大曲の花火打線」と呼ばれた強力打線の復活はなるのでしょうか?
そうなれば、堅い守りが特長のチームですからかなり強そうな気がします。
楽しみですね!