【バレーボール女子】タブレット端末での運用に各国チームの監督から賛否両論!タイのキャテポン監督は批判!使う意味は?
バレーボール女子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選が終わりましたが、この大会で選手交代などに使用された「タブレット端末」を巡っては混乱が生じましたね。
そしてこのタブレット端末での運用に関して、各代表国監督から賛否両論の意見が出ましたのでご紹介。
また、「どんな混乱があったのか?」「タブレット端末を使うメリット」なども確認してみましょう。
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タブレット端末を何に使うのか?
まず、「バレーボールの試合でなぜタブレット端末がいるの!?」と思う方も多いと思いますので、
タブレット端末を何に使うのか確認してみましょう。
- 選手交代
- タイムアウト
- チャレンジ要求(ビデオ判定)
この3つに使います。
タブレット端末は、両チームのベンチ前に置かれます。
これは別に、日本が勝手に導入したシステムではなく、国際バレーボール連盟(FIVB)が決めて導入したものなので、お間違えのないように。
今回、日本開催の大会で色々ありましたので、日本が悪いと思ってしまう方もおられますが、国際バレーボール連盟(FIVB)が決めたことなので関係ありません。
否定的な意見
まず、この制度に否定的な意見としては、やはりタイのキャテポン監督。
18日に行われた日本VSタイで、タブレット端末の不具合を訴えた事により、交代が上手く行かず、さらには遅延行為と見なされレッドカードにより致命的な失点をしてしまい、結局日本に大逆転負けをしてしまったのです。
試合後も怒りがおさまらず、
「これはスポーツではない。日本のショーだ。」と痛烈批判された方ですよね。
ネットなどでもかなり話題になっていましたので、このキャテポン監督を知っている人も多いでしょう。
ちなみキャテポン監督は、日本戦の前にもタブレット端末絡みで遅延行為でのレッドカードを貰っていますので、機械に弱そうです。
なおさら、この制度に否定的な理由もある意味納得できますよね。
会見でも
「新しい技術はいいが、バレーの魅力を失うようにしてほしくない。」とこの制度に関して意見を述べられました。
そしてこの制度に、同じく否定的な意見を述べた方が、ペルーのマラシウロ監督です。
タブレット端末の操作に戸惑うケースがあり、
「監督は極度の緊張の中で試合をしている。重要な大会で新たなシステムを試すのは恥ずべきことだ」と批判。
要するに、「導入するのはいいけど、こんなリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選という重要な大会で新システムを試すなよ!」と言いたいんだと思います。
一応、FIVBの主催大会では昨年日本で開かれたワールドカップ(W杯)でもこのシステムは導入されてたんですけど、無線LANに不具合が出たため、従来のジェスチャーによる要求も認められてたんですよね。
それが今回はジェスチャーでは駄目になり、タブレット端末一本化という形ですかね。
ちなみに、欧州の大会では、すでにこのシステムは普及しているらしいです。
さらに、カザフスタンのシャプラン監督は、
「選手交代は戦況や控え選手の見極めなど、さまざまな要素を考えながら行う。そこに、この操作が加わるのはやりづらい」と同じく否定的。
肯定的な意見
逆に肯定的な意見としては、オランダのグイデッティ監督です。
「審判と議論しなくていい。」と仰られました。
どういう事かというと、ビデオ判定(チャレンジ)を要求する際、タブレット端末にてビデオ判定の請求項目が選べるようになっている
要するに、「何に対してビデオ判定を要求するか」って事ですね。
これによって、ビデオ判定を要求した内容が、審判の理解と行き違い、揉める事がなくなるようです。
例えば、
監督「今ワンタッチあったやろ!よしビデオ判定要求や!」
審判「分かりました。インだったかの確認をしますね?」
監督「ファッ!?」
審判「残念ながら外に出ていたのでアウトです。チャレンジ失敗です。」
監督「いや!ちゃうて!インかどうかじゃなくて、ワンタッチあったかどうか確認してって言うてるんや!」
審判「ダメです。チャレンジ失敗です。」
監督「は?ふざけんな!」
このような事を回避できるという訳ですね♪
タブレット端末を使うメリット
バレーボールの試合でタブレット端末を使用するメリットですが、国際連盟(FIVB)によると、
「要求の明確化」
「時間短縮」
この2つが狙いのようです。
まず「要求の明確化」としては、タイムアウト、選手交代、ビデオ判定(チャレンジ)などの要求をタブレット端末により、審判に対して明確に行える訳です。
ジェスチャーなどでは、正確に伝わらないというのを防ぐ為でしょう。
こういった事でもし要求が通らないと、試合を左右する致命的なミスとなってしまいますので。
タブレット端末で要求すれば、審判は監督が何を要求しているのか分かりやすいですからね。
先ほどの項目で、正にオランダのグイデッティ監督が仰られていた事ですね♪
そして、時間の短縮にも当然繋がりますよね。
要求を明確化すればスムーズに試合が運びますからね。
普通に考えれば、揉める事も少なくなるはずです。
ただ今回のように、「要求の明確化」と「時間短縮」が目的だったのに、逆に色々と混乱が発生してしまいましたので、今後の対応に注目ですね。
タブレット端末を使うデメリット
やはり端末操作ミス。
または機械に不慣れで上手く扱えないなどでしょうか。
そしてそれが原因により起きた、日本VSタイ戦のような
交代が上手く行かない。
↓
ちょっと待ってくれ。
↓
遅延行為と見なされレッドカードで失点。
↓
この失点が試合の勝敗を大きく左右した。
というようなパターンに繋がる事がデメリットですかね。
あと、今回はシステムや回線に不具合は無かったとされていますが、果たして今後も不具合なく出来るのか・・・
機械だって完璧ではないでしょうし、回線トラブルとか普通に起こりそうですからね。
男子大会でも使用される
もちろんですが、28日開幕の男子大会でも、このタブレット端末は使用されます。
FIVBはタブレット操作が不安なチームには事前テストを勧めるようです。
何事もなければいいのですが・・・
まとめ
タブレット端末を試合に利用する意味も、否定的な監督の気持ちも分かるので複雑ですね・・・
ただ決められたルール・同じ条件でみんなやっていますので、文句を言っても仕方がないですかね。
これ以上トラブルが発生しない事を願い、今後のFIVBにも注目して行きたいです。