【夏の高校野球】創志学園VS玉野光南は誤審なの?試合終了と思いきや逆転で甲子園へ!
2016/07/27
現在、2016夏の甲子園(第98回全国高校野球選手権大会)の地方予選が全国各地で行われており、続々と甲子園行きが決まっています。
そんな中、2016年7月25日に行われた岡山大会決勝で、とても複雑な珍事が起き、話題となっていますのでご紹介。
簡単に説明すると、試合終了で玉野光南高等学校が甲子園出場かと思われましたが、判定が覆り、その後創志学園高等学校に逆転負けを喫し、勝利から一転、微妙な判定で甲子園出場を逃してしまったのです。
それでは、
「一体何があったのか?」
「審判の判定は問題なかったのか?」
「誤審なのか?」
「試合後の対応(コメント)」
などをご紹介したいと思います。
試合後の両校野球部のコメントを聞くと、泣きそうになります・・・
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目次
岡山大会決勝で何があった?
それではまず、どんな珍事が起こったのかご紹介したいと思います。
7月25日(月)に行われた倉敷マスカットスタジアム、第98回全国高校野球選手権大会の地方予選・岡山大会決勝「創志学園 対 玉野光南」での出来事です。
勝てば甲子園への切符を獲得できる大事な試合。
試合は1点を争う好ゲームとなりました。
初回1点を先制した玉野光南は、その1点を守って9回までこぎつけます。
そして、そのまま9回の表、創志学園の攻撃。
ここを守り切ればスミ1での勝利、そして甲子園出場が決まる展開の玉野光南。
9回の表1アウト一塁で、打者は創志学園の難波侑平くん。
放った打球はピッチャーゴロ。
それをセカンド→ファーストへ送られ、ダブルプレーで3アウトゲームセット。
玉野光南が甲子園出場を決め選手たちはマウンドへ集まり歓喜の輪ができます。
しかし、創志学園側は難波くんの放ったピッチャーゴロは足に当たっていた、つまり自打球だと主張。
もしそうならファールで、試合は続行です。
試合終了後の整列をしていましたが、審判団が集まり、先ほどの判定について5分ほど協議。
その結果、創志学園の抗議通り、自打球でのファールと判断されて、1アウト一塁のまま試合再開。
つまり先ほどのゲッツーは取り消しで試合続行です。
その後、創志学園の打線が繋がり、3連打で逆転、合計4点を奪い逆転、9回の裏の玉野光南の攻撃を3者凡退で抑え逆転勝利。
創志学園が岡山大会優勝で甲子園出場を決める結果となりました。
一度は、玉野光南が優勝かと思われましたが、判定が覆り、その結果勝敗まで覆る結果となり、高校野球ファンたちにの間では物議をかもしました。
誤審なの?審判の判定は問題なかったのか?
さて、物議をかもす事になった疑惑の判定ですが、誤審じゃないの?と思われる方も多いと思います。
しかし、私も映像を見ましたし、ネットなどの意見を見ても、あれは間違いなく自打球でファールでした。
つまり、誤審ではなく、正しいジャッジという事になります。
打者だった創志学園の難波くんも自打球だと確信して、一塁へは走っていませんでしたし。
それでも、一度勝利を確信した玉野光南ナインにとって、判定が覆りやり直しとなるのは、気の毒ではありますよね・・・
気を取り直して、もう一度守備についたとは思いますが、やはり一度ゲームセットだと思ったので気は抜けてしまうと思います。精神的に辛いですよね・・・
しかもそれで逆転負けしてしまうのはちょっと可哀想ですね・・・
逆に創志学園ナインは諦めず見事な攻撃だったと思います。
誰が悪いのか?となると、当然両校ナインは何も悪くありません!
正々堂々と最後まで戦いました。
となると審判が・・・となってしまいますが、これも複雑ですよね。
何度映像を見ても自打球だと思うので誤審ではありません。
ただ、一度フェア判定をしていて、それが覆ったのが問題ですが、それも仕方ない気がします。
球審からは自打球だったのか見えにくいと思いますので・・・
ならどうすれば良かったのか?となりますが、塁審の方々がもっと早く自打球だったと言ってあげれば良かったのかな・・・と思います。
とにかく判断が遅かったのでは?という感じですね。
まあ、どちらの選手や監督たちは何も悪くなく、審判が悪いと世間では言われてますが、あのまま試合終了にするよりは遥かにナイスジャッジだったと思います。
ただ、やはり判断が遅かったのが良くなかったですかね。
とにかく複雑です。
特に、玉野光南の選手、監督の気持ちを考えるとね・・・
悔しいでしょうね。あと一歩でしたから。
でも、創志学園側は何も悪くないですから、これが野球というものでしょうか・・・
試合後の対応(コメント)
この岡山大会決勝後の、選手や監督、審判の対応(コメント)をご紹介。
両監督、両キャプテンのコメントが素晴らしすぎて、なんか泣けます・・・
長沢宏行監督(創志学園)
「相手がゲームセットまでいっているからかわいそうなことをしてしまった。大人がジャッジを付けてやっていかないといけない。相手の気持ちを考えると…これ以上は何も言えない」
勝ちはしましたが、しっかりと相手の気持ちを思いやっています。
田野昌平監督(玉野光南)
「もうなるようにしかならない。自分たちで風を吹かせようと言って、この大会を戦ってきた。結果的に甲子園には行けませんでしたが、生徒たちには人生の勝利者になってほしい。これからもチャレンジャー精神を持って、心を強く持って頑張ってほしい」
「ウチらしい守りもありましたし、ウチらしい試合ができた。選手たちは本当によく頑張ってくれたと思います」
判定に文句を言うことなく、選手たちを称えました。
今村仁哉主将(玉野光南)
「悔いがないと言えばウソになりますけど、終わったことは終わったことなので。創志学園には岡山の代表として、甲子園で勝ち上がって欲しいです」
本当に悔しいでしょうが、しっかりと相手にエールを送りました。
野川悟主将(創志学園)
「常に『笑って、笑って!』と声を出していた。甲子園では、光南の選手の無念も背負って戦います」
負けた相手の気持ちも背負い甲子園で戦う事を決意しました。
山河審判委員長
「映像は確認していない。手際が悪かったことは認めます。両チームに対して失礼でした」
判定が送れ覆る不手際があった事を認め、謝罪。
まとめ
という事で岡山大会決勝戦は、ゲームセットからのまさかのやり直しで、試合の結果まで覆る結果となりました。
創志学園としては勝ったけど後味の悪い試合、負けた玉野光南にとっては非情で気の毒な試合となってしまいました。
やはり気持ちを切り替えるのは難しかったですかね。
審判団の判断が遅れたのが良くなかったですが、結果的に正しいジャッジなので、これからはこういう時の対応をしっかりとして、これからも頑張って欲しいです。
そして、両校の監督と選手たちのコメントは本当に素晴らしいです。
複雑な気持ちだとは思いますが、創志学園には胸を張って岡山代表として堂々と甲子園で試合をしてきて欲しいですね!
敗れた玉野光南の監督や選手たちも、胸を張ってこれからの人生も頑張って欲しいですね!
本当にお疲れ様でした!