【2016夏の甲子園】秀岳館にヤジはなぜ?野球部メンバーに熊本出身者0人や吹奏楽部問題が原因?
2016年夏の甲子園・第98回全国高校野球選手権大会の準決勝が8月20日(土)に行われました。
熊本県代表・秀岳館高校は北海道代表・北海高校に、
「秀岳館3-4北海」と敗れてしまい、
春のセンバツに続きベスト4で敗退してしまいました。
そんな秀岳館高校野球部ですが、今大会では沢山の批判を浴びて、
球場ではヤジまで飛ばされるという仕打ちを受けていたようです。
ネットでも炎上して叩かれまくり、秀岳館の敗退を願う声が多く挙がっていましたね・・・
では「なぜ秀岳館高校がこんなに叩かれてしまったのか?」その理由をまとめてみました。
そこには熊本代表なのにも関わらず、ベンチ入りメンバー18人には熊本出身者が0人だったりと、
様々な理由がありました。
しかしそれでも選手たちは気の毒で仕方ない気がします・・・
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目次
2016年夏の甲子園においての秀岳館
春のセンバツ大会でベスト4に入った事もあり、戦力的にもレベルが高く、
西の横綱・履正社高校や東の横綱・横浜高校に次ぐ優勝候補の一角として挙げられていました。
実際に強くてベスト4まで見事に勝ち上がりましたね。
しかし、様々な理由でネット上で批判を浴びて叩かれたり、
それだけではなく球場でヤジを浴びたりとここまで批判に耐えながら戦ってきました。
惜しくも準決勝で北海高校に負けてしまいましたが、その実力は本物でとても良いチームでした。
では、なぜ秀岳館高校野球部は批判を浴びてしまったのか、
いくつか理由がありましたので確認してみましょう。
熊本代表校なのに熊本出身者0人
まず、熊本の代表なのにも関わらず、ベンチ入りメンバーに熊本出身者が一人もいないというのがあります。
つまり野球留学生だけで構成されたメンバーなのです。
甲子園とは各都道府県の代表が試合をして頂点を決める訳ですが、
ほとんどの場合地元の高校を応援しますよね?
しかし、その地元の高校に、その地元の都道府県出身者が0人だと複雑な気持ちになりますよね?
要するに「一体どこの高校だよ!」となる訳です。
これによってネット上などでは批判を浴びて、
熊本の方々からも応援されないという事態になったようです。
(もちろん応援している方も沢山いますが、その逆も沢山・・・)
秀岳館高校野球部のメンバーと出身者中学
※左から背番号、名前、出身中学、学年
1 有村大誠(大阪府 牧方市立津田中) 3年
2 九鬼隆平(大阪府 牧方市立蹉跎中) 3年
3 木本凌雅(京都府 京都市立嵯峨中) 2年
4 堀江航平(大阪府 門真市立第七中) 3年
5 広部就平(京都府 宇治市立北宇治中) 2年
6 松尾大河(大阪府 茨木市立三島中) 3年
7 天本昂佑(佐賀県 鳥栖市立鳥栖西中) 3年
8 原田拓実(佐賀県 武雄市立武雄中) 3年
9 木村勇次(大阪府 交野市立第四中) 3年
10 中井雄亮(大阪府 大阪市立今津中) 3年
11 田浦文丸(福岡県 大野城市立平野中) 2年
12 川端健斗(京都府 木津川市立木津中) 2年
13 井上智広(大阪府 門真市立門真はすはな中) 3年
14 宮平保汰(沖縄県 那覇市立小禄中) 3年
15 松成亮太朗(福岡県 大刀洗町立大刀洗中) 3年
16 天野零弥(神奈川県 横浜市立十日市場中) 3年
17 半情冬馬(福岡県 直方市立直方第三中) 2年
18 赤坂銀次郎(大阪府 守口市立第一中) 2年
このようにベンチ入りメンバー18人の出身中学を見ると、
大阪が8人、京都が3人、福岡が3人、佐賀が2人、神奈川が1人、沖縄が1人という構成。
ベンチ内に熊本出身の選手はゼロ。
3年生の部員全体でも40人中4人しかいません。
おまけに監督の鍛治舎巧さんは、大阪のボーイズリーグの名門「オール枚方ボーイズ」を率いて、
2013年にはチームを史上初の中学硬式野球5冠に導いたのですが、
その後秀岳館の監督に就任する際、この中学最強チーム「オール枚方ボーイズ」のメンバーをほとんど引き抜いて、熊本へ連れて行ったという事ですね。
実際にベンチ入りメンバー18人中7人が、「オール枚方ボーイズ」となっているようです。
これにより「熊本代表じゃなくて大阪代表じゃん!」などと言われたりもしているようです。
つまり、甲子園で勝つ為に、全国から有望な選手をかき集めているという事ですね。
これに関しては別に秀岳館だけではありません。
他の高校でも全国から有望な選手を集めている例は多々あります。
ただ、ベンチ入りメンバー内に地元の都道府県出身者が0人は、
「あまりにもやりすぎではないか?「勝つ為なら何でもいいのか?」
と批判を浴びてしまったのです。
吹奏楽部問題
2016夏の甲子園の大会期間中にある記事が出ました。
その内容は、
高校野球といえば、アルプススタンドでの吹奏楽部による応援も定番ですよね?
秀岳館野球部が甲子園に出場すると、秀岳館吹奏楽部が応援に行く事になるのですが、
そうすると日程が被ってしまい吹奏楽部はコンテストに出場できないという問題がありました。
記事によると教員たちはコンテストを優先するよう勧めたようですが、
部員たちは話し合って甲子園の方を選びました。
中には涙を流し「コンテストに出たい」と言った生徒もいたそうですが・・・
これが美談風に記事にされた訳なのですが、逆にネットで大炎上!
「吹奏楽部がかわいそう」
「吹奏楽部は無理やり甲子園へ連れて来られた」
「学校側からの圧力だ」
と批判が殺到したのです。
吹奏楽部の部員たち納得して甲子園へ来たのか、
無理やり連れて来られたのか、
結局何が真実なのか分かりませんが、これでまた秀岳館の評判が悪くなってしまい、
その批判が野球部へ・・・という事がありました。
野球部を叩くのは違いますよね・・・
春のセンバツでのサイン盗み疑惑
この夏の大会ではあまり関係ありませんが、
春のセンバツ大会で秀岳館側のサイン盗みが疑われた騒動というのがありまして、
それが原因で秀岳館嫌いの人たちも多いみたいです。
2016年春のセンバツでの花咲徳栄(埼玉)との試合。
秀岳館が6-5で勝利したのですが、
この試合中にサイン盗みが疑われ、審判から鍛冶舎巧監督が注意を受けるという場面がありました。
結局、鍛冶舎巧監督はサイン盗みを否定していますし、
何か証拠があったわけでもありません。
この夏の大会では、注意を受けたり疑われる場面もありませんでしたので、
恐らくサイン盗みはしていないと思われますが、
まあ一度疑われてしまったこの騒動により、
秀岳館へあまり良いイメージがない人も多い訳です。
やはり部員たちは批判を気にしていた!勝つとヤジが・・・
秀岳館高校野球部には、甲子園で勝って校歌を歌っている途中に、
「秀岳館、帰れ!」とスタンドからヤジが飛んだり、県大会から勝つ度にヤジが飛んだそうで、
九鬼隆平主将(3年)は「僕らが勝ってよかったのかな」「必死でやっているだけなのに」と思っていた事を明かしていますね。
これは恐らく先ほど説明した、メンバーに熊本出身者が居なかったり、
吹奏楽部問題により批判を浴びてしまったのでしょう。
今大会においてネット上では秀岳館が悪役のようにされていましたから・・・
部員たちが気の毒ですよね。
まだ高校生なのにヤジられたり叩かれたり・・・
別に部員たちは何も悪くないんですけどね・・・
辛かったでしょうし、やりにくかったでしょうが、
強かったですし立派な試合をしていたと思います。
まとめ
という事で秀岳館高校に球場でヤジが飛ばされていたり、
ネット上で批判されていたのは、
- ベンチ入りメンバーに熊本出身者が0人で、他府県の野球留学生で構成されている
- 吹奏楽部問題
- 春のセンバツ大会でのサイン盗み疑惑
恐らくこれらが理由だと思われます。
とにかく選手たちには非は無いので、野次や批判を受けたのは可哀想な気がします。
試合もやりにくかったでしょうね・・・気の毒です。
ただ、ベスト4で敗退してしまいましたが、本当にレベルの高いチームでしたし、
今大会屈指の強さだったと思います。
九鬼隆平くんはプロ注目のキャッチャーですが、
今後どうするのか気になりますね。
とにかく色々大変だったと思いますが、お疲れ様でした。