【リオ五輪50キロ競歩】荒井広宙が銅メダルからの失格処分!理由は?再抗議で今度こそ銅メダル!
リオデジャネイロオリンピックでついに快挙達成です!
日本人は陸上競技でのメダル獲得に苦戦する事が多いですが、
なんと50キロ競歩で荒井広宙選手が銅メダル獲得!
今大会の陸上競技でメダル獲得第1号!
おまけに日本陸上界の競歩でのメダル獲得は史上初の快挙!
・・・と思いましたが、荒井広宙選手はまさかの失格処分。
4位の選手と接触した事により、これが妨害行為として失格にされてしまいました。
レースを見ていましたがこれはちょっと納得行きませんね。
このままでは幻の銅メダルになってしまいます・・・
という事で今回は、
「なぜ失格なのか?何があったのか?」
「荒井広宙選手のプロフィールや経歴」
などを調べてまとめてみました。
※その後、日本陸連が国際陸連に再抗議した結果、
異議が認められて銅メダルを獲得!
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荒井広宙がリオ五輪50キロ競歩で銅メダル獲得からの失格・・・
まず失格処分前の展開としては、
日本時間2016年8月19日の夜、陸上の男子50キロ競歩で、
荒井広宙(あらいひろおき)選手が銅メダルを獲得!
競歩での日本勢のメダル獲得は初めて。
おまけにリオ五輪にて陸上競技での日本勢のメダル獲得も第1号。
順位とタイム
金メダル:マテイ・トート(スロバキア)3時間40分58秒
銀メダル:ジャレド・タレント(オーストラリア)で3時間41分16秒
銅メダル:荒井広宙(日本)3時間41分24秒
最後は4位のエバン・ダンフィー(カナダ)選手とデッドヒートを繰り広げ競り合いを制して、
2位の選手も猛追して銀メダルまであとわずかという素晴らしいスピードでした!
・・・と思いましたが、レース終了後にカナダ側から抗議が入り妨害行為で荒井広宙選手は失格処分。
まさかの事態に!
理由は?何で?カナダの抗議で・・・
何があったかというとレース終盤、
4位のエバン・ダンフィー(カナダ)選手と競り合いになりました。
その際、二人の腕が接触。
ぶつかった際にエバン・ダンフィー(カナダ)が少しふらつき、
その間に荒井選手が差を広げての銅メダルでした。
私はこれは生中継で見ていましたが、どう見ても相手選手を抜かそうとしていた荒井選手にぶつかってきたのは、
相手のエバン・ダンフィー(カナダ)だったように思えたのですが・・・
これはちょっと納得が行きません。
抜かれそうだからわざとぶつかってきたようにも見えました。
ぶつかった後にエバン・ダンフィー(カナダ)は何度もふらつきコケるような仕草をしながら歩き続けましたが、
それがなんかわざとらしくて演技をしているようにも見えました。
めでたく銅メダルだと思ったのですが、レース終了後にカナダ側が抗議して、
国際陸連は荒井選手が他選手を妨害したとして失格処分を下しメダルは取り消し。
これに対して逆に日本陸連はこれに再抗議。
納得いきませんし当然です。
上訴審理の結果、国際陸連の理事5人が協議して、
日本側の異議が認められ見事に荒井広宙選手は銅メダルを獲得しました!
本当におめでとうございます!
まあ、当然の結果ですよね。
あれで失格とかされたらやってられませんよ・・・
荒井選手は
「お騒がせしてすいません。(相手に)当たらなければ良かったんですが…。(メダル確定が決まった瞬間)うれしかったです。」
と語られました。
要するに一連の流れとしては、
荒井選手が3位でゴールして銅メダル獲得
↓
4位になったカナダの選手側が抗議
↓
荒井選手失格。カナダの選手が繰り上げで銅メダル。
↓
日本側が再抗議
↓
国際陸連「すまん。やっぱ荒井選手が銅メダルやったわ。失格取り消しな。」
↓
やっぱり荒井選手が銅メダル獲得!
という流れですね。
なんかケチがついて後味が悪いですが、とにかく良かったです・・・
振り回された感じですね。
荒井広宙のプロフィール
名前:荒井 広宙(あらい ひろおき)
生年月日:1988年5月18日(28歳)
出身地:長野県上高井郡小布施町大島
身長:180cm
体重:62kg
出身中学:小布施中学校
出身高校:中野実業高校
出身大学:福井工業大学
所属:自衛隊体育学校
長身でスラッとした選手。
普段はメガネの掛けているメガネ男子のようですね。
荒井広宙の経歴
小布施中学校の時から陸上を始めました。
同級生には箱根駅伝で活躍した高野寛基さん(早大卒、現JR東日本長野支社)がいて、
同じ長距離選手として汗を流した仲です。
競歩へ挑戦する事を決めたのは中野実業高校在学中の2年生の時。
インターハイで活躍する先輩に刺激を受け競歩に転向したそうです。
転向して本当に良かったですね。
その後、福井工業大学へ進学。
記録が伸び悩んでいたそうですが、2年の秋に転機が訪れます。
多くの競歩日本代表選手を育てている内田隆幸監督(小松短期大学・石川県)に本格的に指導を仰ぐことになりました。
大学卒業後は石川陸協や北陸亀の井ホテルに所属し競技を続けて記録をどんどん伸ばし、
2011年の日本選手権で自己ベストの3時間48分46秒をマークして3位に入ります。
これによって世界選手権の出場権を獲得。
父・康行さんと母・繁美さんは当時、
「大学に入ったころは趣味程度と思っていましたが、世界選手権出場という現実に正直びっくりしています。」と話したそうです。
2012年ロンドンオリンピック出場はなりませんでした。
2013年より自衛隊体育学校所属。
2015年、世界陸上競技選手権大会50km競歩で4位入賞。
しかしその年の11月、卵巣がんで母・繁美さんが亡くなられました。
家族からの連絡で宮崎合宿を切り上げ、故郷長野の病院に駆けたのが亡くなる前日。
「頑張りなさい」と言ってくれたそうです。
そして迎えた2016年のリオデジャネイロ五輪代表選考会兼全日本選手権50キロ競歩で、
雨と強風の悪条件で、日本陸連の派遣設定記録を15秒上回る3時間44分47秒で2位に入りリオデジャネイロオリンピック代表に。
この大会で、一番苦しい時、沿道から母・繁美さんの遺影を抱えた父・康行さん(67)の「頑張れ」という声が聞こえ、
スピードを上げて派遣設定記録を突破して2位になりました。
ゴール後に母の遺影を持つ父と対面すると涙が・・・
「泣く予定じゃなかったが、父親に不意を突かれて泣いてしまった。(テレビで)放送はしないでほしい…」と照れたそうです。
主な世界大会の成績
2011年世界陸上競技選手権大会:50km競歩 10位
2013年世界陸上競技選手権大会:50km競歩 11位
2015年世界陸上競技選手権大会:50km競歩 4位
2016年リオデジャネイロオリンピック:50km競歩 銅メダル
自己ベスト
20km競歩
1:19:54 (2016年)
50km競歩
3:40:20 (2015年)
今回銅メダルを獲得したリオ五輪50km競歩では、
3時間41分24秒のタイム。
まとめ
という事で荒井広宙(あらいひろおき)選手が、
リオ五輪で快挙を達成した事やプロフィール・経歴などをご紹介しました。
オリンピックの競歩では日本勢史上初のメダル獲得と思いましたが、
まさかの失格となり、再抗議の結果、やっぱり銅メダル確定という何とも言えない流れでしたが、
本当に良かったです。
これでオリンピックで日本人が競歩でメダル獲得は史上初の快挙!
おまけに今大会の陸上競技でのメダル獲得第1号。
荒井選手、家族の皆様、関係者の皆さま本当におめでとうございます!