【リオ五輪女子レスリング】初日は登坂、伊調、土性が金メダルで3階級制覇!全試合結果は?
リオデジャネイロオリンピックの女子レスリング競技がいよいよ始まりましたね。
女子レスリングといえば日本のお家芸。
金メダルがかなり期待できる競技です。
日本時間の2016年8月17日夜から18日朝にかけて、
フリースタイル48キロ級、58キロ級、69キロ級が行われました。
そしてなんと出場した「登坂絵莉」「伊調馨」「土性沙羅」の3選手全員が、
金メダルを獲得するというメダルラッシュになりました!
初日から3階級制覇!
しかも決勝戦は全員が試合後半での大逆転勝利という素晴らしい試合の連続。
朝から最高のニュースを日本に届けてくれましたよね。
という事で今回は、
「登坂絵莉選手の全試合結果」
「伊調馨選手の全試合結果」
「土性沙羅選手の全試合結果」
「各階級の最終順位」
を分かりやすくまとめてみました。
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目次
ルール説明
超簡単にルール説明をしてしまうと、
試合は1ピリオド3分間の2ピリオド制。
つまり前半3分、後半3分、計6分という形です。
そして時間制限内でポイントを取り合い、終了時にトータルで多くのポイントを奪った方が判定勝ちとなります。
フォールを奪った場合はその時点で終了。
また、フリースタイルは、10点差以上つくとその時点でテクニカルフォール勝ちとなり終了。
(野球で言うとコールド勝ちみたいなもの)
試合中に警告を3度受けると失格。
消極的な場合は審判から注意を受けます。
注意を2回受けると、30秒間の時間が与えられ、その時間内に注意を受けた選手が相手からポイントを奪わないと、相手に1ポイントが入る仕組み。
場外に押し出されても相手に1ポイント入ります。
ただし上記のポイントと技によるポイントが並んだ場合、高いポイントを奪った方が優先されるので技で決めたポイントの方が優先されます。
なので同点で試合終了なら、技によるポイントを獲得している方が優勢勝ち。
1点+1点の2点より、一発での2点の方が優先されるルールのようですね。
登坂絵莉選手の全試合結果
フリースタイル48kg級での出場。
2回戦
ジュルジズ・エシモワ(カザフスタン)との試合。
第1ピリオド
登坂絵莉2 – 0エシモワ
第2ピリオド
登坂絵莉4 – 0エシモワ
合計
登坂絵莉6 – 0エシモワ
準々決勝
ヘイリー・アウゲロ(アメリカ)との試合。
第1ピリオド
登坂絵莉1 – 0アウゲロ
第2ピリオド
登坂絵莉10 – 2アウゲロ
合計
登坂絵莉11 – 2アウゲロ
準決勝
孫亜楠(中国)との試合。
第1ピリオド
登坂絵莉0 – 2孫亜楠
第2ピリオド
登坂絵莉8 – 1孫亜楠
合計
登坂絵莉8 – 3孫亜楠
決勝
マリア・スタドニク(アゼルバイジャン)との試合。
第1ピリオド
登坂絵莉0 – 1スタドニク
第2ピリオド
登坂絵莉3 – 1スタドニク
合計
登坂絵莉3 – 2スタドニク
1-2とリードされて試合時間残りわずか、相手の足を取り、バックに回り込んで2ポイントを取っての勝利。
試合時間残り数秒、ポイント獲得と同時に試合終了のブザーが鳴る奇跡的な逆転勝利でした。
スタンドでは、弱かった時も登坂選手をずっと支えてくれたご両親が応援されていましたね。
登坂選手は表彰式の国歌斉唱では大号泣。
一方、あと一歩のところで金メダルを逃したマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)は、
表彰式中もめっちゃ落ち込んでいて元気が無かったですね。
ずっと無表情でうつむいていました。
気持ちは分かりますがちょっと態度が悪かった気もします。
けど残り時間ほんとに数秒で逆転されたら、ああなりますよね・・・
48キロ級最終順位
金メダル
登坂絵莉 (日本)
銀メダル
マリア・スタドニク (アゼルバイジャン)
銅メダル
孫亜楠 (中国)
銅メダル
エリツァ・ヤンコバ (ブルガリア)
伊調馨選手の全試合結果
フリースタイル58kg級での出場。
2回戦
マルワ・アマリ(チュニジア)との試合。
第1ピリオド
伊調馨3 – 0アマリ
第2ピリオド
伊調馨8 – 0アマリ
合計
伊調馨11 – 0アマリ
準々決勝
エリフジャレ・エシリルマク(トルコ)との試合。
第1ピリオド
伊調馨2 – 1エシリルマク
第2ピリオド
伊調馨1 – 0エシリルマク
合計
伊調馨3 – 1エシリルマク
準決勝
ユリア・ラトケビッチ(アゼルバイジャン)との試合。
第1ピリオド
伊調馨10 – 0ラトケビッチ
第2ピリオド
なし
合計
伊調馨10 – 0ラトケビッチ
テクニカルフォール勝ち。
決勝
ワレリア・コブロワゾロボワ(ロシア)との試合。
第1ピリオド
伊調馨1 – 2コブロワゾロボワ
第2ピリオド
伊調馨2 – 0コブロワゾロボワ
合計
伊調馨3 – 2コブロワゾロボワ
相手に1ポイントリードされたまま試合終了間際、相手のバックを取り大逆転勝利。
正直もうダメかと思っちゃいました・・・
しかし劇的な逆転勝利を納めてくれましたね。
こちらも登坂選手と同じで残り数秒での出来事。
日本が誇る世界女王は、これにてアテネ、北京、ロンドン、リオと4大会連続で金メダル獲得。
女子の個人種目でオリンピック4連覇は史上初。
現在のところ、世界にこの伊調馨選手しかいません。
国民栄誉賞の授与もあるのかな?
58キロ級最終順位
金メダル
伊調馨 (日本)
銀メダル
ワレリア・コブロワゾロボワ (ロシア)
銅メダル
マルワ・アマリ (チュニジア)
銅メダル
サクシ・マリク (インド)
土性沙羅選手の全試合結果
フリースタイル69kg級での出場。
1回戦
アリナ・スタドニク(ウクライナ)との試合。
第1ピリオド
土性沙羅6 – 2スタドニク
第2ピリオド
土性沙羅5 – 0スタドニク
合計
土性沙羅11 – 2スタドニク
2回戦
ブセ・トスン(トルコ)との試合。
第1ピリオド
トスン0 – 2土性沙羅
第2ピリオド
トスン0 – 10土性沙羅
合計
トスン0 – 12土性沙羅
テクニカルフォール勝ち
準々決勝
ドロシー・イーツ(カナダ)との試合。
第1ピリオド
イーツ2 – 1土性沙羅
第2ピリオド
イーツ0 – 6土性沙羅
合計
イーツ2 – 7土性沙羅
準決勝
アンナイエンニュ・フランソン(スウェーデン)との試合。
第1ピリオド
フランソン1 – 0土性沙羅
第2ピリオド
フランソン1 – 7土性沙羅
合計
フランソン2 – 7土性沙羅
決勝
ナタリア・ボロベワ(ロシア)との試合。
第1ピリオド
ボロベワ1 – 0土性沙羅
第2ピリオド
ボロベワ1 – 2土性沙羅
合計
ボロベワ2 – 2土性沙羅
土性沙羅選手の事をこのオリンピックで初めて知った、見たという方も多かったでしょう。
二の腕や肩周りの筋肉が惚れ惚れする程凄まじいですが、
顔はなかなか美人でかわいい選手です。
ネットでも「かわいい」と話題になっていましたよね。
登坂選手&伊調選手が金メダルを獲得した後なので、プレッシャーもあったかもしれませんが、そんなの関係無かったですね。
冷静な試合運びで相手にリードされながらも好機を狙い試合を進め、
相手が疲れてバテてきたところで一気に仕掛けましたね。
まあ、この試合も終了間際の大逆転劇だったんですけどね。
注意などで2ポイントのリードをされましたが、試合終了まであと数十秒というところで、
タックルが決まり2ポイントを奪います。
このまま逃げ切り、一気に技で2ポイントを獲得している土性選手の優勢勝ちとなりました。
金メダルを獲得した瞬間嬉しそうでしたね。
栄ヘッドコーチの喜びようも凄かったです。
69キロ級最終順位
金メダル
土性沙羅 (日本)
銀メダル
ナタリア・ボロベワ (ロシア)
銅メダル
エルミラ・シジコワ (カザフスタン)
銅メダル
アンナイエンニュ・フランソン (スウェーデン)
まとめ
リオデジャネイロオリンピックの女子レスリングの1日目は、
「48キロ級の登坂絵莉選手」「58キロ級の伊調馨選手」「69キロ級の土性沙羅選手」の3人が、
見事に金メダルを獲得して3階級制覇でのスタートとなりました。
おめでとうございます!
全員が決勝では、試合終盤での劇的な逆転勝利!
特に登坂選手と伊調選手は残りほんの数秒、試合終了間際の奇跡的な勝利でしたね。
そしてこの結果により、伊調馨選手が女子の個人種目としては、世界初のオリンピック4連覇を達成!
歴史的な快挙を達成されました。
本当におめでとうございます!
朝から日本は女子レスリングの金メダルラッシュのニュースで持ち切りです。
2日目の吉田沙保里選手、川井梨紗子選手、渡利璃穏選手もこの流れに乗って欲しいですね!
吉田沙保里選手は伊調馨選手と同じオリンピック4連覇がかかっていますので、そちらにも注目!